研究について

研究成果

静的載荷試験による空港舗装の実験的研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 009-03-03 1970年09月
執筆者 須田熙、森口拓、佐藤勝久、吉田富雄、川本晴郎、阿部洋一
所属 土質部 滑走路研究室
要旨

大型航空機用の空港舗装5種類を、高含水比の関東ローム路床上に製作し、実物大の静的繰り返し載荷試験を実施して、舗装強度の検討を行なった。
 セメント安定処理材やアスファルト安定処理材を路盤に有するアスファルト舗装を、路盤が粒状材からなるアスファルト舗装と、路床面の土圧や沈下などについて比較検討し、路床の支持力に対する安定処理材の貢献度(等価値)をある程度明らかにした。また、巨人機(B-747)のアスファルト舗装厚設計のための脚荷重としては、1脚荷重の5~10%増しの値をとればよいことが分かった。
 連続鉄筋コンクリート舗装を、無筋コンクリート舗装と、路床の土圧と沈下、路盤の沈下、コンクリートスラブの応力、舗装の支持力などについて比較検討し、その舗装構造が設計条件に対し安全であるととを示した。
 その他、舗装の設計、今後の研究に有意義な資料を多数得ると共に、路盤効果の一部を明確にできた。

全文 /PDF/vol009-no03-03.pdf