研究について

研究成果

浚渫土質の判定についての二,三の実験

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0094 1969年12月
執筆者 岩田尚生、高砂忠
所属 機材部 主任研究官
要旨

砂、砂利、粘土、鋼球、ビニール粒等の供試材料について、空気中、および水中で縦6cm、横6cm、の掘削刃をもつ掘削抵抗測定機により測定した掘削抵抗と、小形の打撃貫入試験機、ベーン試験機、押込抵抗測定機による試験記録を夫々比較するとともに、掘削抵抗と小形グラブのつかみ重量比との関係を求めた。
 試験結果から、打撃貫入試験記録は、直接的に浚渫土質における掘削抵抗を判定するには、不備な現象が認められた。掘削抵抗に対するベーン試験記録は、傾向的によく一致し、試験した供試材料の全部について直接的な関係が得られた。棒の押込抵抗の測定記録は、掘削抵抗に対する砂と粘土の値が一致しなかった。掘削抵抗とグラブのつかみ重量比の関係は、砂、粘土、砂利共に傾向的によく一致し、これは浚渫用グラブについての過去の研究資料からも、直ちに換算関係が得られることを確かめ得た。

全文 /PDF/no0094.pdf