研究について

研究成果

沿岸波浪の近似的方向スペクトルの決定

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 008-04-02 1969年12月
執筆者 鈴木禧実
所属 水工部 観測調査課
要旨

風波の発生機構の解明、風波の予報の問題において方向スペクトルを知ることは必須のことである。また沿岸の諸現象および海岸における構造物の設計にも重要である。  著者は先に港湾技術研究所で開発されたストレインゲージ式波向計および水圧式波高計の同時観測記録から表面波の近似的方向スペクトルを算定する方法を提案した。  この方法の近似の精度について、方向スペクトルをもつ波の諸元をシミュレーションにより発生させたデータにより調べた。波向きの算定精度は極わめて良好なことが明らかとなった。この他に通常球に作用する波力の公式で用いられるCD、CMの値を周波数の関数として求めることができることを明らかにした。  一例として酒田港における現地観測資料から近似的方向スペクトル、波向の卓越方向、CD、CMの値を求めた。

全文 /PDF/vol008-no04-02.pdf