研究について

研究成果

プラットホーム船の波浪による動揺実験-スパッドを有する箱形船の波浪による動揺とスパッド着底時の力について-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0087 1969年09月
執筆者 小岩苔生、大平勝、平山勇、白鳥保夫
所属 機材部 特殊作業船開発室
要旨

本報告はスパッドにより海面から船体を立ち上らせて種々の作業を行う、箱形プラットホーム船の波浪による動揺特性と、船体動揺時にスパッドを着底する場合にスパッドに作用する力について、模型船にて実験を行ったものである。箱形船で喫水が小さい場合は、固有周期、動特性ともに運動方程式の減衰項は2次にすると比較的よい近似が得られた。この場合、固有周期は慣性モーメントにはあまり大きく影響されず、また動倍率もあまり大きくない。この方程式は非線形のため、入力により動倍率が変わり、入力が大きくなると共振周期でも動倍率は1より小さくなる事がある。スパッド着底時の軸圧縮力は、船体が回転運動を生じないような着底の仕方をする方が大きく、この力は運動のエネルギーよりもピッチング量との関係が強かった。スパッドの曲げ力は、船体の水平運動エネルギーとピッチングエネルギーが、船体傾斜とスパッド変形に費されるとした値に近かった。

全文 /pdf/no0087.pdf