研究について

研究成果

港湾鋼構造物の腐食調査(第2報)-須磨船積桟橋および安来港,門司港,博多港における腐食調査-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0084 1969年09月
執筆者 善一章、阿部正美
所属 構造部 主任研究官
要旨

港湾鋼構造物の腐食速度を明らかにするために超音波式探傷厚み計と超音波式共振厚み計による非破壊調査と鋼材片切り取りによる破壊調査を含む調査法で、須磨船積桟橋、博多港の鋼管杭、安来港、門司港、博多港の鋼矢板を調査して次の結果を得た。
(1)超音波式探傷厚み計の適用率は100%であるが、超音波式共振厚み計の適用率は4~74%である。
(2)両厚み計による測定肉厚の差は±1mm以内である。
(3)均一海水に接する鋼矢板構造物の腐食速度はH.W.L.~海底泥面では0.02~0.05mm/yrである。
(4)鋼管杭(経過期間5年以内)の海水面~海底泥面までの肉厚はほぼ初期肉厚に近い。
(5)電気防食(外部電源方式)を通用している調査鋼構造物の電位はほとんど防食電位に達していない。

全文 /PDF/no0084.pdf