研究について

研究成果

エゼクタと渦巻ポンプの直列運転性能について

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 007-03-05 1968年09月
執筆者 守口照明、藤井喜一郎
所属 機材部 作業船研究室
要旨

 大深度浚渫に使用されるエゼクタは、一般にサンドポンプと直列運転されるケースが多い。本研究では、初段階として、揚水に土砂を含まない場合の、エゼクタと渦巻ポンプの直列運転性能を実験により求め、解析を試みた。エゼクタおよび渦巻ポンプを含む管系において、エゼクタの作動点はエゼクタの加圧特性曲線上に、渦巻ポンプの作動点はポンプのQ-H特性曲線上にある。したがって、この管系全体の作動点はエゼクタと渦巻ポンプの特性曲線の相関関係によって決定される。本報告では、このような関係の設計を容易にするために、エゼクタと渦巻ポンプの直列運転時の作動点を決定するための計算式を導びき、実験結果と比較した。
 本研究によって、管系の揚程を最大にするための、エゼクタの最適のど部面積比が存在すること、駆動推の噴入によって、渦巻ポンプの噴入によって、渦巻ポンプの所要動力は増大するなどの点があきらかとなった。

全文 /PDF/vol007-no03-05.pdf