研究について

研究成果

粘土地盤に根入れ部をもった鋼矢板壁の設計計算の簡易化

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0056 1968年09月
執筆者 北島昭一、岸正平、降旗健一
所属 設計基準部 設計基準課
要旨

 港湾構造物設計基準では、根入れが粘土地盤にある矢板壁の控え工反力、最大曲げモーメントの計算はたわみ曲線法によるものとしている。しかしこのたわみ曲線法は煩雑であるので砂地盤の場合に用いるような仮想バリ法の提案が望まれている。
 根入れ部周辺の粘土地盤を弾性支承とみなす矢板壁は単純な弾性模型に置き換えることができる。この計算模型を用いて数多くの計算を行い仮想バリ伸長係数なる概念を導入して、仮想バリ法と同様な方法で粘土地盤における矢板壁を設計することができる簡便式を提案した。
 この提案による簡便式の曲げモーメント分布は、現場測定の実測分布と比較するとかなりよい一致を示している。

全文 /PDF/no0056.pdf