研究について

研究成果

港湾鋼構造物の腐食調査(第1報)-広畑港,大阪港,志布志港,佐世保港,下関港,富山港における腐食調査-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0049 1968年06月
執筆者 善一章、阿部正美
所属 機械技術部 主任研究官
要旨

 港湾鋼構造物の腐食量を明確にするために超音波式厚み計(水中用)による非破壊調査と鋼材片切取りによる破壊調査を含む調査法を提案し、この方法で広畑港、大阪港、志布志港、佐世保港の鋼矢板、下関港の鋼管杭、富山港のタイ・ロッドを調査して次の結果を得た。(1)超音波式厚み計による測定値は切取り鋼材片についての値に近似した。 しかし超音波式厚み計で測定可能なところは全測定点の50~90%であるから、破壊調査と併用することが望ましい。
(2)従来の調査の鋼矢板腐食速度は今回の調査の鋼矢板腐食速度より数倍以上大きい。
(3)調査鋼矢板の腐食速度は            
H.W.L.上・・・・・・・0.01~0.03mm/yr
H.W.L.・・・・・・・・0.10~0.12mm/yr    
H.W.L.~海底泥面・・・0.02~0.05mm/yr である。
(4)調査鋼管杭の腐食速度は
H.W.L.~海底泥面・・・0.02~0.05mm/yr である。
(5)調査タイ・ロッド(ジュート被覆)の腐食速度は0mm/yrである。

全文 /PDF/no0049.pdf