研究について

研究成果

くいの横抵抗に関する野外実験について

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0047-01 1968年06月
執筆者 宮本六男、沢口正俊、田中芳夫、武田俊夫
所属 土質部 基礎工研究室
要旨

 軟弱粘性地盤中における、くいの横抵抗に関して野外実験を行った。今回は第1段階として、頭部自由の鉛直単ぐいについて次の項目を検討した。
 1.軟弱地盤のくい面反力特性
 2.載荷方法の影響
  a.載荷高50cm:150cm
  b.繰返し載荷および交番載荷
 3.載荷時間の影響
 4.極限抵抗
この実験の2地点でサンプリングした試料についての土質試験結果によれば均質なS型粘性地盤である。確に荷重~くい頭変位や荷重~最大曲げモーメントの実測曲線と、S型の砂地盤で成立する
 p=k・x・y0・5
なる関係から作った推定曲線との近似性は満足できるものである。
 しかし載荷時間の影響とか交番荷重による挙動などについては同じS型でもやはり砂質地盤とは根本的に相異する点がある。
 これらは今回の少ない実験例では解明されず問題点を改めて確認したにとどまった。
 今後は極限抵抗などについても主として室内実験で研究を進めたいと思う。
 そこでこの資料では実験方法についても少し詳しく報告する。

全文 /PDF/no0047-01.pdf