研究について

研究成果

排土板とジェット組合せによる地均し力におよぼす効果について

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 007-01-03 1968年03月
執筆者 早乙女保二、石塚浩次
所属 機材部 作業船研究室
要旨

 本報告は、海底地均し船の排土板前面に大量の土砂が堆積したときに、ウォータジェットと排土板を組合せることによって船の駆動力を軽減する効果を室内実験によって明らかにしたものである。
 模型実験は排土板の長さ1.0m、高さ10mとノズル(2、4、6、8mmφ)を用い、地均し力の節約効果を定性的に調べた。排土板の抵抗力は堆積土砂量に比例することから、ジェットを作用させたときの堆積土砂量を考察することにより、その減少効果を調べた。
 その結果、排土板に堆積した土砂を吹き飛ばすジェットの効果は、ジェットの運動量と走行速度に関係することが明らかになった。砂について、ジェットが作用したときの堆積土砂による水平力(H)は排土板の高さが無限のとき、理論的につぎの式で表される。(式は省略)ここで、Dは掘削深さ、Pはジェット水圧力、Bは排土板幅、Sは地均し行程距離、Vは走行速度、αはジェット取付位置、ジェットノズル数、土質、A0およびジェット流量係数より決まる値である。
 定数A0はジェットなしにて地均ししたときの堆積土砂による抵抗力と堆積土砂量の比から求まる。

全文 /PDF/vol007-no01-03.pdf