研究について

研究成果

粘土の非排水セン断強さに及ぼす過圧密の影響

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 007-01-01 1968年03月
執筆者 中瀬明男
所属 土質部 土性研究室
要旨

 大規模な掘削の場合のような長期安定問題にΦu=0法を適用する可能性を調べるため,過圧密粘土のセン断試験を行なった.四種類の飽和した海成粘土の三軸圧縮試験において,セン断前に等方または異方圧力のもとで供試体の膨張を許して過圧密試料を調整した.
 実験の結果,三種類の乱さない粘土は,分類特性がかなり異なるにもかかわらず,膨張による強度減少の特性が類似していた.また,膨張時の拘束圧力の異方性が,この強度減少の特性に影響を及ぼすことが分かった.応力ヒズミ曲線の正割係数の値は,過圧密比の増大と共に減少する.

全文 /PDF/vol007-no01-01.pdf