研究について

研究成果

作業船調査報告(その7)-大槌号実船試験報告-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0037 1967年10月
執筆者 松田任、守口照明、木原純孝、藤井喜一郎、奥出律
所属 機材部 機材部長
要旨

 重錘式砕石船の性能および大型砕岩船の設計資料を得るために、瀬戸内海航路の黒鼻の磯で実施した、破砕船大槌号の現地試験の結果について解析を試みた。
 大槌号は、船首部に巾6mの水中ドーザを有する新型式の作業船で、重錘の重量30ton、船の長さ33.68m、巾13.0m、深さ3.0m、きっ水は2.1mである。
 調査の結果よりみて重錘の落下による岩盤への貫入量は、落下高さ、落下回数および岩盤の破砕係数tanβ1(累計貫入量の増加のこう配)、d'n=1(重錘の落下回数が1目のときの見かけの貫入量)の関数として求められるので、破砕係数の測定方法についての提案を行った。また、破砕係数と作業能率、砕岩装置の設計上の問題点等についても考察し、2、3の提案を試みた。

全文 /PDF/no0037.pdf