研究について

研究成果

駿河湾台風6626号綜合調査研究報告-第4編 田子浦港西防波堤洗掘実験-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 006-07-04 1967年08月
執筆者 森平倫生、木原力
所属 水工部 防波堤研究室
要旨

田子の浦港西防波堤前面の洗堀模型実験について述べたものである。
 西防波堤は、1966年の26号台風により洗堀災害を受け、その機能が著じるしく低下した。このため色々な災害復旧工法が提案され、そのうちの代表的な工法について模型実験を行なった。模型の縮尺は1/30と考え、現地と模型の相似性については種々の考え方があるが、実験の期間が非常に短かく制限されたため、第2章に述べるような方法をとった。この方法によれば、定性的にも定量的にもかなりの精度で現地の将来のありうべき姿を表わしうるものと考えられる。
 実験の結果、西防波堤の本体をあくまでも大波による洗掘から防護する観点にたてば、現在の西防波堤の前面に根固めケーソンを施工する工法が最もよく、西防波堤本体の防護は考えないで、防波堤としての機能を原形に復するの立場にたてば、西防波堤の背後に新に根入れの深いケーソン堤を建造する工法がよいことが判明した。

全文 /PDF/vol006-no07-04.pdf