研究について

研究成果

衝撃砕波圧に関する一実験

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0032-01 1967年06月
執筆者 合田良実、原中祐人
所属 水工部 模型試験課
要旨

斜面上の直立壁に作用する衝撃砕波圧についてその発生機構を検討するため、壁面の波圧が最大となるのが、水面が波圧計に接触する前か後かを調べてみた。この結果、衝撃砕波圧の発生時には壁前面に空気層が存在することが明らかになり、衝撃砕波圧はBagnoldの唱えたような空気層の圧縮を伴うことが検証された。実験には固有振動数6600c/sの半導体ゲージ利用の波圧計とオシロスコープを組合せ、波高的10cmの波に対して60~1340gr/c㎡の衝撃砕波圧を測定した。また、衝撃圧力の継続時間はその最大値と反比例の関係にあり、圧力の時間積分値が一定範囲におさまることも確認された。

全文 /PDF/no0032-01.pdf