研究について

研究成果

実験による風波の発達についての覚書

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 000-12-02 1966年06月
執筆者 浜田徳一、柴山煒彦、加藤始
所属 水工部 水理研究室
要旨

実験による風波の発達については、英文報告第2号に比較的水深の大きい場合についての実験結果を報告したが、比較的水深のちいさい場合の実験結果を加え、検討を行なったのがこの報告である。
 風波の発達において基本的役割をなす風からのnon-negative damping factorについては、2つの場合において非常に類似し、かつその大いさも相い似た分布がえられている。その大体の大いさはJ.W.Milesの計算値に近いが、その分布状態については更に考察する必要がある。
 波形スペクトルムの高周波部分に加えられるnon-negative damping factorについては、高周波成分特有の減衰作用があるため、実験的には求める事が出来ない。
 水面にかかる風の剪断力のうち、低周波部分の波のモーメントに変換される成分の割合は2つの水深の場合については正確に求める事が出来た。

全文 /PDF/vol000-no12-02.pdf