研究について

研究成果

矢板壁の耐震性に関する研究(第1報)-乾燥砂による模型振動実験-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 004-09 1965年11月
執筆者 荒井秀夫、横井聰之
所属 構造部 振動研究室
要旨

現在、矢板壁の耐震設計にはこのような震害の特性が考慮されているが、その大部分は常時における研究結果を地震時に拡大解釈しているのであって、検討を要する多くの問題が含まれているように思われる。
 容易に実施し得る手段として、模型振動による方法が考えられる。この方法では任意の実験条件で容易に実験し得る利点があるけれども土を主体とする構造物に対して、完全に相似な実験を行うことができない。
 このような欠点があるが、容易に着手し得るため、既設の振動試験装置を用いて矢板壁模型振動実験を実施している。現在まで実施された実験は、乾燥砂を用い控え壁固定の場合であるが、この実験のみによっても、振動時矢板壁の大略の傾向を調べることができると考えられる。実験は継続中であるので、さらに一般的な場合に関しては続いて報告する予定である。

全文 /PDF/vol004-no09.pdf