研究について

研究成果

浚渫用噴流装置に関する研究(第1報)

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 003-03 1964年08月
執筆者 岩田尚生
所属 機材部 作業船研究室
要旨

 浚渫用噴流装置について種々の現象を詳細に研究し、よい性能の噴流装置を設計するための資料を得ようとするものである。そこで筆者は、最も基本的形状の噴流装置模型による基礎実験からはじまり、吸込管にゼット加圧装置をもつ大型ポンプ式浚渫船、およびエゼクター式浚渫船による実船試験に至るまで数多くの実験を行なった。そうして、この実験結果の個々の場合について、夫々理論的に考察し、高性能の浚渫用噴流装置を見出すための新しい性能比較法を試みた。
 本報告においては、噴流装置の管内流れに対して新計算法を用いることを提案した。その第1段階として、断面の一様な管内で噴射を行う最も基本的形形状の場合について、ノズルおよび混合室の直径等を種々変化させたときの噴流装置の性能について調査した。すなわち、簡単な形状の噴流装置模型により、模型の各位置における流速や圧力を計測し、この提案による計算方法を用いて性能の比較を行ったものである。

全文 /PDF/vol003-no03.pdf