ライフサイクルマネジメントセンター

水中ドローンを活用した陽極の残存量推定

Life Cycle Management Research Center

 港湾鋼構造物の海中部の電気防食に用いられているアルミニウム合金陽極の残存量を把握する方法として、水中クランプメーターにより測定した陽極の発生電流量から推定する方法があります。測定は、従来方法(周長測定や質量測定)と同様に潜水士による水中作業のため、危険が伴います。そこで、潜水士に代わり、水中クランプメーターを搭載した水中ドローン(写真1)によって測定する方法を検討しています。

 水中クランプメーターを搭載した水中ドローンを測定対象の陽極まで潜航させ、陽極の取付金具に水中クランプメーターを挟んで陽極の発生電流量を測定します(図1)。 水中クランプメーターの動作(開閉)及び陽極の発生電流量の測定は、陸上から行います。

写真1 水中クランプメーターを搭載した水中ドローン

写真1 水中クランプメーターを搭載した水中ドローン

(1) 陽極まで潜航する。

(1) 陽極まで潜航する。

(2) 陽極の取付金具に水中クランプメーターを挟んで測定する。

(2) 陽極の取付金具に水中クランプメーターを挟んで測定する。

図1 測定のイメージ