MV

港湾空港生産性向上技術センター

Productivity Improvement Research Center

我が国が人口減少時代を迎える中、経済成長の実現に向け、国土交通省は、生産性革命に資する施策を強力かつ総合的に推進するため、平成28年3月7日、「国土交通省生産性革命本部」を設置しました。 これを踏まえ、港湾空港技術研究所は、港湾及び空港に関する技術者・労働者の減少、老朽化インフラの増大、被災後の迅速な機能復旧等に所内横断的に対応するため、平成29年4月1日に港湾及び空港の生産性向上を技術面で支援する「港湾空港生産性向上技術センター」を新たに設置し、活動を開始いたしました。令和2年9月には、デジタル技術による社会の発展に寄与するため一部を改訂し、活動内容を① 港湾及び空港の生産性を向上するための設計、維持管理、点検、調査、施工の技術的な支援に関すること、②国総研との連携によるAI、ICT、IoT などを導入した世界最高水準の技術と経済性を有したコンテナターミナルの技術・計画に関することとしております。

センター長ごあいさつ

小野 正博(研究統括監)

世界的にデジタル化が進み、社会はサイバー空間とリアルの2元的なコミュニティを形成しつつあります。この二つのコミュニティは時間的に柔軟に結びつけることも、逆にタイトにリアルタイムで結び付けるデジタルツインを形成することも可能になってきました。これらにより、私たちは物理的な距離や同時性からの柔軟性を得るだけではなく、サイバー空間とリアルワールドとの関係について担保を取ることができるようになります。こうした中で、インフラの整備はこれらの形成に大きく関与するとともに、整備後における港湾と空港の生産性が向上し続けるための新たな技術の創造を進める必要があります。このため、インフラの整備と維持管理にかかる調査・設計・施工・点検・保守・管理などにとどまらず、その計画から運用に関するあらゆる局面においてデジタル化へ向けた技術的な展開を進めていくことが必要となります。 当センターは、このための技術の研究と開発を強力に推し進める核としての役割を担い、DXの実現を目指します。