研究について

研究成果

全国港湾海洋波浪観測年報（NOWPHAS 2012）

発行年月	港湾空港技術研究所　資料　1282　2014年03月
執筆者	川口浩二、猪股勉、関克己、藤木峻
所属	海洋情報研究領域海象情報研究チーム
要旨	NOWPHAS：Nationwide Ocean Wave information network for Ports and HArbourS）を構築し、全国沿岸の波浪の観測・集中処理・解析を実施してきた。その中で独立行政法人港湾空港技術研究所は集中処理・解析を担当している。本資料は、1970年から刊行してきた波浪観測年報の2012年版であり、以下の75地点を掲載している。印を付したGPS波浪計は2011年版と同じ全15地点である。　日本海沿岸海域：留萌、石狩新港、瀬棚、青森、深浦、秋田、酒田、新潟沖、直江津、富山、伏木富山、輪島、金沢、福井、敦賀、柴山、柴山(港内)、鳥取、境港、浜田、藍島、玄界灘、青森西岸沖、秋田県沖、山形県沖　東シナ海沿岸海域：伊王島、熊本、名瀬、那覇　オホーツク海沿岸海域：紋別(南) 　太平洋沿岸海域：釧路、十勝、苫小牧、むつ小川原、八戸、久慈、釜石、宮古、石巻、仙台新港、相馬、小名浜、常陸那珂、鹿島、第二海堡、アシカ島、下田、清水、御前崎、伊勢湾、潮岬、神戸、小松島、室津、高知、上川口、苅田、細島、志布志湾、鹿児島、中城湾、平良沖、石垣沖、青森東岸沖、岩手北部沖、岩手中部沖、岩手南部沖、宮城北部沖、宮城中部沖、福島県沖、静岡御前崎沖、三重尾鷲沖、和歌山南西沖、徳島海陽沖、高知西部沖　これらの地点のうち、39地点で長周期波解析、51地点で周期帯表示によるスペクトルの出現統計解析、68地点で連続観測による波浪観測統計を実施した。2011年以前に統計を開始した地点の中で2012年に既往最大有義波を更新した地点は、以下の沿岸波浪計9地点（下田は台風、それ以外は日本海低気圧による）とGPS波浪計4地点（和歌山南西沖は台風、それ以外は日本海低気圧による）の計13地点である。とりわけ、4月に発生した日本海低気圧によって多くの地点で既往最大有義波高を更新した。秋田　　：H1/3=12.22m、T1/3=14.5s、 4月4日3時40分（波浪観測年報掲載は1981年以降）　酒田　　：H1/3=11.01m、T1/3=13.3s、 4月4日5時40分（波浪観測年報掲載は1970年以降）　輪島　　：H1/3= 9.32m、T1/3=14.4s、 4月4日2時20分（波浪観測年報掲載は1979年以降）　金沢　　：H1/3=10.85m、T1/3=14.3s、 4月4日2時20分（波浪観測年報掲載は1970年以降）　福井　　：H1/3= 9.96m、T1/3=13.7s、 4月4日2時20分（波浪観測年報掲載は1980年以降）　敦賀　　：H1/3= 6.30m、T1/3=12.8s、 4月4日3時40分（波浪観測年報掲載は2005年以降）　柴山　　：H1/3= 7.13m、T1/3=13.3s、 4月4日5時20分（波浪観測年報掲載は1996年以降）　熊本　　：H1/3= 1.45m、T1/3= 4.7s、 4月3日16時（波浪観測年報掲載は2006年以降）　下田　　：H1/3= 8.63m、T1/3=15.3s、 6月19日23時20分（波浪観測年報掲載は1988年以降）　青森西岸沖：H1/3=7.87m、T1/3=10.9s、12月6日12時40分（波浪観測年報掲載は2011年以降）　秋田県沖：H1/3=11.21m、T1/3=13.0s、4月4日2時40分（波浪観測年報掲載は2011年以降）　山形県沖：H1/3=12.40m、T1/3=14.1s、4月4日4時20分（波浪観測年報掲載は2011年以降）　和歌山南西沖：H1/3=9.53m、T1/3=14.2s、 6月19日19時00分（波浪観測年報掲載は2009年以降）
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