研究について

研究成果

全国港湾海洋波浪観測年報（NOWPHAS 2011）

発行年月	港湾空港技術研究所　資料　1265　2013年03月
執筆者	川口浩二，猪股勉，関克己
所属	海洋情報研究領域海象情報研究チーム
要旨	国土交通省（2000年12月以前は運輸省）港湾局は1970年以来、関係機関との相互協力の下、全国港湾海洋波浪情報網（NOWPHAS：Nationwide Ocean Wave information network for Ports and HArbourS）を構築し、全国沿岸の波浪の観測・集中処理・解析を実施してきた。その中で独立行政法人港湾空港技術研究所は集中処理・解析を担当している。本資料は、1970年から刊行してきた波浪観測年報の2011年版であり、以下の75地点を掲載している。印を付したGPS波浪計は2010年版の12地点から3地点増え、全15地点となった。　日本海沿岸海域：留萌、石狩新港、瀬棚、青森、深浦、秋田、酒田、新潟沖、直江津、富山、伏木富山、輪島、金沢、福井、敦賀、柴山、柴山(港内)、鳥取、境港、浜田、藍島、玄界灘、青森西岸沖、秋田県沖、山形県沖　東シナ海沿岸海域：伊王島、熊本、名瀬、那覇　オホーツク海沿岸海域：紋別(南) 太平洋沿岸海域：釧路、十勝、苫小牧、むつ小川原、八戸、久慈、釜石、宮古、石巻、仙台新港、相馬、小名浜、常陸那珂、鹿島、第二海堡、アシカ島、下田、清水、御前崎、伊勢湾、潮岬、神戸、小松島、室津、高知、上川口、苅田、細島、志布志湾、鹿児島、中城湾、平良沖、石垣沖、青森東岸沖、岩手北部沖、岩手中部沖、岩手南部沖、宮城北部沖、宮城中部沖、福島県沖、静岡御前崎沖、三重尾鷲沖、和歌山南西沖、徳島海陽沖、高知西部沖　これらの地点のうち、38地点で長周期波解析、49地点で周期帯表示によるスペクトルの出現統計解析、67地点で連続観測による波浪観測統計を実施した。2010年以前に統計を開始した地点の中で2011年に既往最大有義波を更新した地点は、以下の沿岸波浪計6地点（いずれも台風による）とGPS波浪計4地点（宮城北部沖は三陸沖低気圧、それ以外は台風による）の計10地点である。　那覇　　　：H1/3=10.22m、T1/3=11.3s、5月28日22時 0分（波浪観測年報掲載は1973年以降）　第二海堡：H1/3= 2.78m、T1/3= 7.0s、 9月21日17時 0分（波浪観測年報掲載は1991年以降）　下田　　　：H1/3= 8.56m、T1/3=11.2s、 9月21日15時 0分（波浪観測年報掲載は1988年以降）　小松島　　：H1/3= 4.57m、T1/3=13.0s、 9月 2日23時20分（波浪観測年報掲載は1996年以降）　上川口　　：H1/3= 9.53m、T1/3=14.6s、 7月19日 2時40分（波浪観測年報掲載は1996年以降）　平良沖　　：H1/3= 7.10m、T1/3=10.2s、 5月28日19時 0分（波浪観測年報掲載は2005年以降）　宮城北部沖：H1/3= 9.49m、T1/3=13.6s、 1月 1日11時40分（波浪観測年報掲載は2009年以降）　和歌山南西沖：H1/3=8.58m、T1/3=13.2s、7月19日13時20分（波浪観測年報掲載は2009年以降）　徳島海陽沖：H1/3=11.30m、T1/3=13.3s、 7月19日 5時20分（波浪観測年報掲載は2010年以降）　高知西部沖：H1/3=11.42m、T1/3=13.1s、 7月19日 0時40分（波浪観測年報掲載は2009年以降）
全文	/PDF/no1265.pdf