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2003年5月26日宮城県沖の地震現地調査速報第3報 (暫定版)
調査日:2003年5月27〜29日

4.「朝日新聞 岩手県内版 2003/5/29」

液液状化現象を専門家が確認

1. 大船渡港の埠頭

独立行政法人・港湾空港技術研究所の専門家が28日、大船渡市の大船渡港野々田埠頭を調査した。 同埠頭は、26日の地震で、コンクリート継ぎ目から砂交じりの水が噴き上げた。 現場の状況の視察や、聞き取りの結果、液状化現象であることを確認した。
地震の時、現場にいた紫波町日詰の運転手、吉田勝雄さん(52)が 「最初は水だけがチョロチョロわきだし、すぐに、砂交じりの水が最高で1メートルまで噴き上げた。2、3分で止まった」などと説明した。
港湾空港技術研究所の地盤・構造部構造振動研究室の菅野高弘室長は「現場の状況と目撃者の話から、液状化現象であったことは間違いない」とした。
港については「当面、船の接岸や荷役作業などには支障がない」とし、 「ボーリング調査をしたうえで、薬剤注入など必要な措置を講じたい。港の機能を損なわない形で補修工事をしたい」などと語った。