韓国泰安沖油流出事故

韓国泰安沖油流出事故

 2007年12月7日,韓国忠清南道泰安沖約8kmにおいて錨泊中であったVLCC Hebei Spirit号(香港船籍,146,848GT)にクレーン台船が衝突しました.この衝突によりタンカーの油槽が破口し,原油約12,000klが黄海に流出しました.流出した油は海岸線方向に漂流し,短時間の内に泰安の海岸線に漂着しました.そのため環境及び地域経済に多大な打撃を与えました.この事故は韓国史上最大の油流出事故となりました.

 港湾空港技術研究所は2007年12月20日から22日まで韓国海洋研究院(KORDI)の協力を得て,被災した海岸線の調査を実施しました.流出油の漂流の様子,海岸線の被害,洋上及び海岸線での防除活動等に関して現地調査の結果,事故後に出された資料等に基づき,事故の状況及び防除の対応等を報告しています.

参考文献:藤田勇・八尋明彦・桑江朝比呂・吉江宗生:韓国泰安沖油流出事故に関する現地調査報告,港湾空港技術研究所資料,No.1186,2008

 

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