ライフサイクルマネジメントセンター

港湾施設の変状連鎖

Life Cycle Management Research Center

 港湾施設に発生する変状は、経年的に緩慢に進行する劣化と、台風や地震などの作用により突発的に発生する損傷などがあります。これらを総称して構造物または部材の「変状」と呼びますが、これら以外にも構造物または部材に発生する変異や変形も変状に含まれます。

 適切な維持管理のためには、いずれの変状に対しても、その発生原因や発生機構を適切に推定しつつ、変状の程度を把握することが重要です。このためには、「変状連鎖」の考え方を十分に理解しておく必要があります。

 変状連鎖とは、変状の原因、変状の発生、変状がもたらす影響、そして構造物の性能低下へと変状が進行していく過程のことです。港湾施設の効率的な維持管理のためには、変状連鎖の中でも主要な連鎖に着目し、点検診断の対象とすることが重要です。

 変状連鎖の動画

 港湾施設に生じる変状がどのようにして進行するかを分かりやすく解説した動画が、海洋・港湾構造物維持管理士会のホームページで公開されています。
 ここでは、4つの港湾施設における代表的な変状連鎖を解説した動画を見ることができます。

  1. 桟橋(上部工)
  2. 桟橋(下部工)
  3. 矢板式係船岸
  4. ケーソン式防波堤(消波工あり)

港湾施設の変状連鎖の動画(海洋・港湾構造物維持管理士会Webサイト)