地盤研究領域 土質研究グループ

水銀圧入型ポロシメータ

Soil Mechanics and Geo-Environment Group

水銀圧入型ポロシメータは、注入圧力と間隙径の関係に基づいて、圧力を段階的に上昇させながら、各圧力段階での水銀の浸入量を測定することによって、間隙径の分布を測定する装置である。港湾空港技術研究所が保有しているポロシメータ試験装置(マイクロメリティクス社:AutoporeⅢ9400)を写真に示す。水銀の圧入は、低圧領域は空圧で、高圧領域は油圧で行う構造となっている。間隙径の算出に用いる各圧力段階における水銀の圧入容積は、設定した圧力での平衡時間を10秒とし、平衡時間内の平均圧入容積を用いる。また、この試験装置は、最大圧力228MPaまで水銀の圧入が可能であるため、間隙直径は369~0.005μmまで測定可能である。なお、水銀圧入型ポロシメータにより求められる間隙径は、間隙の入口を円形と仮定した場合の入口径を表しており、入口が小さく内部が広大な間隙の場合、入口径相当の間隙が多数存在していると判断してしまう。

水銀圧入型ポロシメータの画像