電気浸透を用いた浚渫土砂減容化手法に関する研究 -粘性土に対する電気浸透の適用性に関する検討-

発行年月 2022年6月 港湾空港技術研究所 資料 1404
執筆者 杉山 友理,高野 大樹,森川 嘉之
所属 地盤研究領域 土質研究グループ
要旨 船舶の大型化に伴う航路や泊地の維持整備及び護岸全面の増深等を目的とした浚渫により,毎年多量の浚渫土が発生している.従来,浚渫土の多くは,海洋投入,埋立により処分されているが,既存の処分場の容量が逼迫していることから,浚渫土の処分場確保が喫緊の課題となっている.浚渫土をより多く処分する方策の一つが,圧密脱水による減容化である.高含水比で支持力が小さい浚渫土に対しては,真空圧密工法を用いた減容化が最も有効であると考えられている.しかし,現在の対策だけでは永続的に発生する浚渫土砂に対応するには不十分である.新たな減容化手法として,粘土地盤の攪拌による体積圧縮や,粘土粒子の凝集による沈降促進を利用した手法などが検討されている.本稿では,これらの手法についてその課題を整理するとともに,土に電流を流すことで陽極から陰極に間隙水を強制脱水させる電気浸透現象を用いた新たな減容化手法を提案し,その適用可能性について検討した.
まず初めに数値シミュレーション及び既往の研究の模擬実験を通して,現在検討されている新たな減容化手法の課題について整理した.次に,電気浸透圧密脱水手法の有効性について検討するため,電気浸透圧密試験装置を製作し,様々な含水比の粘土スラリーを用いた実験を行った.その結果,電気浸透による圧密脱水効果は大きく,浚渫土砂の減容化手法として非常に有効であることが分かった.
全文 TECHNICAL NOTE1404.pdf(PDF/3.3MB)

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