各種木材の耐海虫性および耐風化性に関する実験

発行年月 2022年3月 港湾空港技術研究所 資料 1397
執筆者 山田 昌郎
所属 沿岸環境研究領域 沿岸環境研究グループ
要旨 木材は太陽エネルギーにより水と二酸化炭素から形成される材料であり,循環型社会への移行においてその利用拡大が期待されている.木材を桟橋の橋脚のように海中で使用する場合,海虫類(穿孔性海生生物,marine borer)が劣化要因となる。また,木材を防風柵などに用いる場合,風化(weathering)が生じる.本研究は,各種の木材の海虫類と風化に対する抵抗性を調べることを目的として実施した.
 実験では,各種の木材試料を研究所内の海水循環水槽と海水シャワー場および大気暴露場に設置し,定期的に乾燥質量または曲げ剛性を測定して劣化状況を評価した.その結果,無処理木材の耐海虫性は樹種により異なり,海水浸漬期間12年の時点で一部の樹種は試料が残存していたが,無被害の樹種はなかった.一部の熱処理材は海水浸漬13年時点で無被害,アセチル化処理木材は浸漬2年半の時点で無被害であった.炭素繊維シート被覆木材は浸漬15年時点で初期値の50%以上の曲げ剛性を維持していた.100樹種の無処理木材の気中暴露(海水散布あり)3年,および気中暴露(海水散布なし)4年での測定結果では,熱帯産以外の広葉樹の風化による質量と曲げ剛性の減少率が,針葉樹および熱帯産広葉樹より大きい傾向が見られた.

キーワード:木材,耐久性,海虫類,風化
全文 資料1397.pdf(PDF/1.8MB)

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