耐海水性ステンレス鋼ライニングを施した海洋鋼構造物の電気防食特性

発行年月 2006年6月 港湾空港技術研究所 報告 045-02-07
執筆者 宮田義一,若林徹,濵田秀則
所属 地盤・構造部 材料研究チーム
要旨  海洋鋼構造物の腐食を防ぐために,干満部および飛沫部には被覆防食が施される.被覆材料に耐海水性ステンレス鋼を用いる手法が開発されている.ステンレス鋼と普通鋼が接触する箇所では異種金属接触腐食とよばれる現象が生じる.本研究の目的は,実海洋鋼構造物を対象として,鋼とステンレス鋼との異種金属接触部分の電気防食特性を調べ,本防食工法の効果を明らかにすることである.また流電陽極の消耗量の算出方法について検討した.
 試験対象は,東京港の大井埠頭に建設された鋼管杭式構造物である.ステンレス鋼から約10 m 離れた位置,およびステンレス鋼の近傍に流電陽極が溶接されている.流電陽極から発生する電流および鋼の電位を測定した.陽極からの発生電流は,初期の50%にまで低減した.また鋼の電位は,防食電位よりも卑な値であった.これらの結果より,異種金属接触腐食が懸念される部位においても電気防食の効果があることが明らかになった.また測定の容易な陰極電位から陽極消耗量を算出できることを明らかにした.
全文 vol045-no02-07.pdf(PDF/2.0MB)

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