第4回ブルーカーボン研究会が開催されます

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第4回ブルーカーボン研究会が開催されます
~ブルーカーボン生態系の活用による将来のCO2吸収量見込みについて検討~

 各国の地球温暖化対策が本格化する中、ブルーカーボン生態系によるCO₂吸収効果が注目されています。そのような背景の下、ブルーカーボンの活用に関する検討を目的とした「ブルーカーボン研究会」が昨年度設立されました。平成30年1月30日(火)に開催される第4回研究会では、ブルーカーボン生態系による将来のCO₂吸収量の見込みや、今後の取組の方向性について検討される予定です。

 201611月に「パリ協定」が発効され、世界各国で地球温暖化への対応が本格化しています。国内では、20165月に「地球温暖化対策計画」が閣議決定されており、同計画では目標として2030年度における温室効果ガス26%減(2013年度比)が掲げられています。
 ブルーカーボンについては、2009年に国連環境計画の報告書「BLUE CARBON」の中で、海洋において海草等により吸収・固定される炭素として、新たに命名される等、近年、そのCO2削減効果が、地球温暖化対策の新しい可能性として注目されており、国内外でブルーカーボンの議論が活発化しています。すでに一部の国では、CO2吸収源対策として、ブルーカーボンの活用に取り組んでいます。
我が国の海域においては、浚渫土砂等の有効活用や官民連携による藻場・浅場の造成等の取り組みが行われてきました。パリ協定の発効等を踏まえ、海洋国家である我が国においては、ブルーカーボンの観点からもこれらの取り組みがより一層重要となります。
 そのような背景の下、ブルーカーボンの活用に関する検討を目的とした「ブルーカーボン研究会」が昨年度設立されました。今年度はブルーカーボン生態系の活用に向けた課題の抽出とその対応策について検討しています。前回(第3回)の研究会では、CO2吸収能力やポテンシャル等の観点からブルーカーボン生態系と森林等の吸収源対策について比較を行い、その結果、ブルーカーボン生態系を地球温暖化対策計画における新たな吸収源対策として定めることを目標に検討を進める方針について確認されました。
 今回の研究会では、これまでの検討結果や知見を踏まえ、ブルーカーボン生態系を活用による将来のCO2吸収量の見込みや、今後の取組の方向性について検討される予定です。

<第4回ブルーカーボン研究会>

1.日 時: 平成30130日(火)10:00-12:00          

2.場 所: AP新橋虎ノ門 11Bルーム(東京都港区西新橋1-6-15)

3.事務局: (一財)みなと総合研究財団、(一財)港湾空港総合技術センター

4.その他: カメラ撮りは冒頭のみ可能です。また報道機関に限り、研究会終了後に佐々木座長から検討内容についてブリーフィングを行います。会場の取材を希望される場合は、別添2の申込書により1 29 日(月)17:00 までに電子メールまたはFAXにて事務局へお申し込みください。

別添1 ブルーカーボンについて
別添2 取材申込書

【ブルーカーボン研究会、および取材に関するお問い合わせ(研究会事務局)】
(一財)みなと総合研究財団  高野(たかの)、茞木(ちさき)
 TEL:03-5408-8298 FAX :03-5408-8741
【本プレスリリースに関するお問い合わせ】
 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所
沿岸環境研究領域 沿岸環境研究グループ 桑江(くわえ)
 TEL:046-844-5046 FAX:046-844-1274