2024/2/26
野津
松補正による金沢-Cのサイト増幅特性

K-NET金沢(ISK010)からの松補正により金沢-Cのサイト増幅特性を求めた.図-1に使用した記録のフーリエスペクトルの比較を示す.周波数によらずK-NET金沢よりも金沢-Cの方がスペクトルが大きい傾向にある.








図-1 使用した記録のフーリエスペクトルの比較

金沢-CのK-NET金沢に対するスペクトル比を図-2に示す.灰色が個々の地震に対するスペクトル比,赤が幾何平均である.K-NET金沢のサイト増幅特性(地震基盤~地表)に図-2のスペクトル比の幾何平均を乗じて金沢-Cのサイト増幅特性(地震基盤~地表)を求めた結果をK-NET金沢のサイト増幅特性(地震基盤~地表)と比較して図-3に示す.今回求めた金沢-Cのサイト増幅特性(地震基盤~地表)と従来の金沢-Gのサイト増幅特性(地震基盤~地表)との比較を図-4に示す.ここで従来の金沢-Gのサイト増幅特性(地震基盤~地表)は国総研港湾施設研究室HPのサイト増幅特性(地震基盤~工学的基盤)に,国総研港湾施設研究室HPの地盤モデルから算定した伝達関数(工学的基盤~地表)を乗じて求めた.今回求めた金沢-Cのサイト増幅特性(地震基盤~地表)では従来存在した0.2Hz付近と1Hz付近の谷が無くなっていることがわかる. 


図-2 金沢-CのK-NET金沢に対するスペクトル比


図-3 金沢-Cのサイト増幅特性(地震基盤~地表)(K-NET金沢との比較)


図-4 金沢-Cのサイト増幅特性(地震基盤~地表)
(従来の金沢-Gのサイト増幅特性との比較)