港空研について 研究施設のご紹介

海底流動実験水槽

沿岸域の海底堆積物(泥や砂)は、波や潮流などの作用により巻き上げられ移動します。堆積物の移動は、海底地形の変化や、濁りの発生と同時に堆積物中に含まれる化学物質の海水中での拡散を生じさせるなど、海の環境変化に密接に関係した現象です。 本実験水路は、このような海底での堆積物の巻き上げなどの移動現象を再現し、水質環境への影響を把握するためのものです。プロペラ式の回流装置や水槽両端に設置されたピストンアクチュエーターをコンピュータ制御することにより、波浪や潮流などによる沿岸域特有の海底での複雑な海水の動きを再現することができます。 本水槽は平成19年3月に、環境水理実験棟内に新しく完成しました。

海底流動実験水槽

海底流動実験水槽

環境水理実験棟

環境水理実験棟

送流装置の稼働状況①
潮汐流を想定した一方向流による底質の移動実験

送流装置の稼働状況②
海水と淡水の密度躍層における高濁度水塊の流下挙動

造波装置の稼働状況
規則波による砂漣の形成

主に施設を利用している研究グループ