材料研究グループ

今後の活動

materials group

本研究は、長期にわたって防食効果が期待できる最適な防食工法を検討することを目的として、長いタイムスパンで現地試験を実施してきておりますが、今後とも現地の暴露試験を長く継続していくとともに防食技術の改良や開発を行っていきたいと考えております。
また、最近では超長期耐用かつLCC〔ライフサイクルコスト〕を考慮した防食工法を求められる場合が多いことから、ここでは最先端技術を活用した高耐食材料であるチタンや耐海水性ステンス鋼を用いた防食工法についても試験を実施しています。これらの防食工法についても長く暴露試験を実施し、耐久性や防食効果を検討していく予定です。
なお、本研究は前述しましたように、本年で20年目となります。20年を経過し継続中の現地試験であることを考えますと、他に類のない非常に貴重な研究であると言えます。20年目となる本年は詳細調査を実施し、長期耐久性および防食効果の評価を行うとともに、ここで得られた貴重なデータを様々な分野の方々に幅広く利用していただけるように、研究成果を技術書として取りまとめ、発刊する予定です。

保護カバーに耐海水性ステンレス 鋼を用いたペトロラタムライニングの画像

保護カバーに耐海水性ステンレス鋼を用いたペトロラタムライニング

超高強度繊維補強材料を用いたダクタルカバーライニングによる防食工法の画像

超高強度繊維補強材料を用いたダクタルカバーライニングによる防食工法
〔本工法は、電気防食の効果のない部位でのサンドエロージョン防止に効果があると考えられます。〕

各種耐食性ボルトの暴露試験状況の画像

各種耐食性ボルトの暴露試験状況

桟橋上部グレーチング(Znめっき)の腐食状況(5年経過)の画像

桟橋上部グレーチング(Znめっき)の腐食状況(5年経過)

桟橋上部(陸側から海部を望む)フェンス(Znめっき)の腐食状況の画像

桟橋上部(陸側から海部を望む)フェンス(Znめっき)の腐食状況