本研究に用いた桟橋の正式名称は、「波崎海洋研究施設砕波帯観測用桟橋(以下、桟橋)」で、港湾技術研究所が昭和57~60年度に建設したものです。主な調査目的は、砕波帯における底質の移動、海底の変形、海浜流の観測です。
この地域は海底の砂が大きく変動する砕波帯を含む波浪海域であり、大きな波浪や速い潮流が直接桟橋に作用することから防食工法の試験としては極めて厳しい環境です。本施設は太平洋に面した海浜に沖合いに向かって直角に突き出すように建設されています。全長は427mで、φ600~800mmの鋼管杭が47本打設されており、この鋼管杭に各種の防食工法を適用して現地暴露試験を実施しています。
防食系 | |
---|---|
■赤色 | 有機ライニング |
■黄色 | ペトロラタムライニング |
■青色 | 無機ライニング |
■緑色 | 電気防食(水中部) |
■灰色 | 塗装 |