「港湾の施設の技術上の基準の細目を定める告示」に記載されている「設計における施工及び維持への配慮」については、以下の事例を参考とすることができます。
第四条 技術基準対象施設の設計に当たっては、施工及び維持を適切に行えるよう、必要な措置を講ずるものとする。
No. |
部材の維持管理レベル |
性能の経時変化に |
選定された高耐久対策 |
---|---|---|---|
1-1 事例1-1(PDF/452KB) |
維持管理レベルⅡ (当初設計時) |
・中性化 |
エポキシ樹脂 |
1-2 事例1-2(PDF/275KB) |
維持管理レベルⅠ |
・塩化物イオンによる |
エポキシ樹脂 |
1-3 事例1-3(PDF/405KB) |
維持管理レベルⅠ |
・中性化 |
エポキシ樹脂 |
1-4 事例1-4(PDF/280KB) |
維持管理レベルⅠ |
・塩化物イオンによる |
エポキシ樹脂 |
1-5 事例1-5(PDF/399kB) |
維持管理レベルⅠ |
・中性化 |
高耐久性埋設型枠 |
(1)設計段階において対応した事例
No. |
維持管理に配慮した |
理由・期待される効果(概要) |
---|---|---|
2-1-1 事例2-1-1(PDF/625KB) |
桟橋上部工に点検孔を設置(3箇所/バース) |
点検作業の効率化 |
2-1-2 事例2-1-2(PDF/363KB) |
点検歩廊の設置 | 点検歩廊を設置することで、ジャケット式桟橋下部の流体物の衝突による塗装の損傷状況や腐食の進行程度の確認が容易かつ確実に実施できる |
2-1-3 事例2-1-3(PDF/721KB) |
被覆防食(金属ライニング+超厚膜形ライニング) | 金属ライニングは強度が強く、仮に傷がついたとしても錆汁により容易にその箇所が発見でき点検もしやすいため、金属ライニングと超厚膜形ライニングの併用した |
2-1-4 |
自歩道内面に金属溶射+ふっ素樹脂塗装を採用(維持管理が困難な部位のみ) | 供用途中での補修等の対策を極力減らすため |
2-1-5 事例2-1-5(PDF/414KB) |
・ 上部工(鋼製)防食工:金属溶射(アルミ・マグネシウム合金)の採用 ・ 検査路構造:FRP 床版の採用と防蝕工の工夫 |
・ 上部工(鋼製):従来の防蝕(塗装)に比べLCC で優位となる金属溶射(アルミ・マグネシウム合金)を採用した ・ 検査路(歩廊式):腐食のないFRP グレーチングを採用するとともに、枠組の主な鋼材については従来の防蝕(溶融亜鉛メッキ)に比べLCC で優位となる金属溶射(アルミ・マグネシウム合金)を採用した |
No. |
維持管理に配慮した |
理由・期待される効果(概要) |
---|---|---|
2-2-1 事例2-2-1(PDF/815KB) |
ケーソン中詰材観測用に蓋コンクリート・上部コンクリートに点検孔を設置 |
中詰材の状況を観測することで、消波ブロック衝突によるケーソン側壁損傷部からの中詰材流出を早期に発見できるとともに早期の対処が可能となる |
2-2-2 事例2-2-2(PDF/287KB) |
上部工・ケーソンに、ケーソン側壁の穴あき観測孔を設置 | 消波工衝突によるケーソン側壁の穴あきについて、消波工を撤去せずとも把握することが可能となる。(中詰材流出の有無等) |
2-2-3 事例2-2-3(PDF/259KB) |
上部工・ケーソンに、ケーソン側壁の穴あき観測孔を設置 | 消波工衝突によるケーソン側壁の穴あきについて、消波工を撤去せずとも把握することが可能となる。(中詰材流出の有無等) |
2-2-4 事例2-2-4(PDF/275KB) |
ケーソン側壁の穴あき観測孔の設置 | 消波工衝突によるケーソン側壁の穴あきについて、消波工を撤去せずとも把握することが可能となる(中詰材流出の有無等) |
No. |
維持管理に配慮した |
理由・期待される効果(概要) |
---|---|---|
2-3-1 事例2-3-1(PDF/311KB) |
防波堤本体部への管理表スパン番号の明示 |
防波堤を区間毎に簡易かつ的確に把握できるため、取り違いを防止できる |
2-3-2 事例2-3-2(PDF/390KB) |
補助基準点の設置 | 補助基準点のずれから、法線のずれの発生を簡易に判断することが可能となる |
2-3-3 事例2-3-3(PDF/143KB) |
部材番号プレートの設置 | 点検時に、簡易かつ的確に部材を把握できるため、取り違いを防止できる |
No. | 事例名称 | 出典 |
---|---|---|
3-1 事例3-1 (PDF/392KB) |
維持管理の省力化に配慮した構造形式・構造細目 (点検孔、点検足場・歩廊など) |
維持管理を考慮した桟橋の設計手法の提案(港湾空港技術研究所資料No.1268 2013.3) 付録 維持管理を考慮した桟橋の設計マニュアル(案)第6章 |
3-2 事例3-2 (PDF/461KB) |
唐津港岸壁(桟橋)の設計・施工事例 |
維持管理を考慮した桟橋の設計手法の提案(港湾空港技術研究所資料No.1268 2013.3) 付録 維持管理を考慮した桟橋の設計マニュアル(案) 参考資料 |
3-3 事例3-3 (PDF/431KB) |
羽田空港D滑走路桟橋部の設計・施工事例 |
維持管理を考慮した桟橋の設計手法の提案(港湾空港技術研究所資料No.1268 2013.3) 付録 維持管理を考慮した桟橋の設計マニュアル(案) 参考資料 |
3-4 事例3-4 (PDF/387KB) |
伏木富山港新港地区桟橋の設計・施工事例 |
維持管理を考慮した桟橋の設計手法の提案(港湾空港技術研究所資料No.1268 2013.3) 付録 維持管理を考慮した桟橋の設計マニュアル(案) 参考資料 |
3-5 資料・報告検索 (Webサイト) |
部材交換可能な構造物の事例(リプレイサブル桟橋上部工) |
リプレイサブル桟橋上部工の構造性能評価手法に関する研究(港湾空港技術研究所報告Vol.48 No.1 2009.3) |
No. |
事例内容 |
改善案(概要) |
---|---|---|
4-1 事例4-1(PDF/254KB) |
除雪機械や荷役機械によって、電気防食の電位測定端子が外れてしまい、消失した |
車止めの間に設置するなど、供用後の施設利用で消失しない場所に設置することが望ましい |