【開催報告】2014年度 秋の一般公開を開催しました。

 独立行政法人 港湾空港技術研究所 と 国土交通省 国土技術政策総合研究所 は、去る11月4日(火)に「地震・津波防災について考えよう!」と題し、 秋の一般公開を開催しました。

   例年、秋の一般公開は、各分野から専門的な話題の紹介と研究施設の見学でしたが、今年は、「津波防災の日(毎年11月5日)」にちなみ、大規模津波水路での公開実験をはじめとする防災関連施設の見学のほか、地震発生時のシェイクアウト訓練 及び 地域の安全・安心を考える講演会(5講座)を行いました。 当日は、横須賀市、三浦市などから80名以上の方に参加して頂き、盛況裡に終了しました。

  平日にも関わらず多くの方にご来場いただきましてありがとうございました。 心からお礼申し上げます。

◇ 施 設 見 学

両研究所内の研究施設の中から、防災に関連する4施設を見学して頂きました。

大規模津波実験施設においては、秋の一般公開に合わせて公開実験が行われ、地震と津波を再現して構造物(模型)にどのような作用が及ぶかを調べる実験を見学して頂きました。

 

◆ 【港空研】三次元水中振動台

 

水中で振動させることができる実験施設としては日本最大の大きさです。実は、プールに水を張っている状態が見られるのも稀なことで、近日中に行われる実験の準備が進められていました。

この水槽では、沿岸部で地震が起こるとどうなるかを調べる実験が多く行われています。液状化対策の新しい工法を実験したり、ガントリークレーンの免震化実験など行ったりします。

◆ 【国総研】台風防災二次元水路

巨大な送風機で水面に風を当て、風波を再現することができる実験施設です。他にも造波装置、回流装置も備わっております。

 

一般公開当日は、軽い風波を再現しました。風によって作られた漣(さざなみ)が風下に進むにつれうねりを伴い大きな波になる様子が観察されました。

◆ 【港空研】油回収実海域再現水槽

日本ではただ一つ、世界でも3つしかない珍しい実験施設です。この施設は、海上に油が流出した場合に備え、効果的に油を回収できる装置のテストを行うために使用される水槽です。

 

 

当日はパネルを使った施設の説明や、水槽の見学、さらに小型の油回収機の実演を行いました。

 

◆ 【港空研】大規模津波水路(公開実験)

長さ184m、幅3.5m、最大の深さ12mの細長い水路です。奥の方に見える赤色の造波板で波を起こします。水路が長いので、到達するまでに数十秒時間がかかるのですが、波がどんどん大きくなる様子が観察できます。

 

 

押し寄せる津波が、模型に当たる直前の状況です。この後、模型は津波の威力に耐え切れず大きな音を立てて押し流されそうになりました。多くの参加者が楽しみにされていた実験でした。

 


 

◇ シェイクアウト訓練

子供の頃学校などで行われた避難訓練とは少し違う訓練です。 一般公開に来ていただいた参加者も含め、研究所内で訓練を実施しました。

災害はいつどこで起こるかわからないという前提をふまえ、「施設見学中のどこかの時間で行います。」ということだけ事前にお伝えして見学に向かいました。係員の合図とともに、その場の状況にあわせて自己の判断で安全な場所を見つけ身を守る姿勢を取っていただきました。

写真は施設見学の移動時間中に行われたもので、“高い建物から離れた場所で身を低くして頭を守る”という行動をとっていただきました。

 

訓練に真剣に参加して下さり、ありがとうございます。

 

参加者は各々で安全であると思われる場所を探し、身を低くしました。


 

◇ 講 演 会

 地域の安全・安心を考える講座と題して、各方面から講演者をお招きして、地震・津波防災に関する講演会を行いました。

 

<一般公開会場の様子> 

災害時の自助・共助・公助の役割分担

 三浦半島地域防災懇話会代表:佐藤 紘志 氏

 

地震・津波災害を軽減するための研究事例

 港湾空港技術研究所:高川 智博

 

津波災害を軽減するための政策動向と関連する研究事例

 国土技術政策総合研究所:松永 康司

 

 地震・津波災害を軽減するための地元自治体の取組み

  三浦市防災課長:高垣 秀樹 氏

 

地震・津波発生時の陸上自衛隊の対応

 陸上自衛隊第31普通科連隊長:根元 博之 氏

 

 講演者の皆様、本当にありがとうございました。

 

 

【アンケートより参加者の感想(一部抜粋)】

* シェイクアウト訓練に参加して、突発事態の対応の困難性を理解することができました。

* シェイクアウト訓練を体験し、今後、家庭(家族)における防災意識の向上に大いに役に立ちました。

* 一般公開に合わせて行われた公開実験が、強く印象に残りました。

* 当日参加しなかった職場の防災メンバーにも見せたいと思いました。

 

 

 

 

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