第Ⅲ種設計法によるPCスラブの空港舗装への適用性に関する研究

発行年月 1979年9月 港湾空港技術研究所 報告 018-03-02
執筆者 福手勤,佐藤勝久,山崎英男
所属 土質部 滑走路研究室
要旨  プレストレスコンクリート(以下PCと略す)舗装は無筋コンクリート舗装を比較して,スラブ厚を大幅に減少でき,収縮目地をなくすことができるなどの利点を持つ.なかでもスラブ下面にクラックが発生することを許す第Ⅲ種設計法によれば,今までのようなクラックを許さない第Ⅱ種設計法などの比較してプレストレス量を減らすことができるため,経済的で合理的な断面を作ることができる.
 本報告では,第Ⅲ種設計法によるPCスラブの空港舗装への適用性を検討するため,3種類の路盤の上に厚さ18cmの第Ⅲ種PCスラブを打設して試験舗装を製作し,その上で大型航空機と同一の脚荷重で一連の載荷試験を行った.その結果次のようなことがらが明らかになった.
(1)繰返し走行試験に先立って行われた静的載荷試験の結果,計算から予測されたとおり,スラブ下面にクラックが発生した.しかしその後に10,000回の走行を受けても,クラックが路面に到達するなどの破壊につながる兆候は現われなかった.
(2)スラブ上面のコンクリート圧縮ひずみやPC鋼材の引張りひずみは,走行試験の進行とともに徐々に増加する傾向を示した.
(3)走行回数の増加とともに,路盤には永久たわみに伴う不等沈下が生じた.その結果,スラブと路盤の間に空隙が発生した.
(4)PCスラブの縦目地部は横方向のプレストレスの効果により十分な荷重伝達機能を発揮した.第Ⅲ種PCスラブの場合には,縦目地部は下面クラックとまったく同等のものと考えられ,縦目地部に対して特別な配慮はいらないようである.
(5)縦目地部の開講幅から,今回のような条件のもとでのスラブ下面のクラック幅は0.2mm以下と推定された.
全文 vol018-no03-02.pdf(PDF/1.8MB)

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