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水中作業環境再現水槽(水中ロボット水槽)

水中作業環境再現水槽は実際の海中の状況を再現して水中作業実験を行うための水槽です。港湾工事では様々な水中作業が行われており、そのような作業は潜水士の人力によるものから水中機械によるものに変わりつつありますが、これらの水中機械は水中という特殊条件のため陸上用作業機械と違い研究が困難です。これは主として水中作業機械を小型模型で実験すると相似則が成り立たないことと、そもそも小型模型を作ることが困難なためです。しかし、実験機をいきなり実海域に投入しても、環境条件を自由に設定することができないため、どのパラメータがどの結果に繋がっているかを分析することができません。
当水槽は水深、波高、周期等をそれぞれ独立して変えることができ、実機規模の実験が実施可能な国内で唯一、世界でもまれな大型造波水槽です。本水槽により水中作業の自動化に関する研究の進捗を図ることとしています。

水中作業環境再現水槽の画像

水中作業環境再現水槽
(長さ30m×幅10m×水深6m,最大波高0.5m)

海洋ロボット水槽の画像

海洋ロボット水槽

仕様

規模:長さ30メートル,幅10メートル,深さ6メートル
造波機:最大波高50 センチメートル,周期0.7~2.4秒(規則波/不規則波)
計測装置:水中カメラ(固定式/移動式 他
付属装置:橋形クレーン(定格荷重10トン),砂濾過式浄水装置,マイクロバブル式浄水装置