港空研について 研究施設のご紹介

油回収実海域再現水槽

平成16年度から供用の油回収実海域再現水槽は、海水仕様としたわが国初の油回収機器類実験用の大型造波回流水槽です。
海上で実験を行う代わりに実際の重油を散布し、波、流速、海水温、そして時には風を与えて機器類の性能を試験することができます。
わが国沿岸域を油濁事故から守るため、本水槽でリアルな条件を再現した研究開発が行われます。
これまでにも、真空吸引式等の油回収装置、油回収船以外の船舶を活用した油回収システムなどの漂流油回収技術や、注水潤滑による高粘度油の管内摩擦損失の低減などの要素技術の開発、あるいは、海上流出油の漂流予測精度の向上に関する実験などに活用されています。

油回収実海域再現水槽の全景の画像

油回収実海域再現水槽の全景

実験風景の画像

実験風景

インテリジェント漂流ブイの実験の画像

インテリジェント漂流ブイの実験

施設仕様

規模(m):幅13×長さ32×高さ3.5
計測水面(m):幅 6×長さ 20×水深 2.5
造波:波高 0.5m(Max), 周期1~5秒
流速:1m/s (最大), (2 knots)
水温調整:5~30 ℃調整可
使用水:海水
供試油:重油(A~C)

主に施設を利用している研究グループ