港空研について 研究施設のご紹介

伊勢湾フェリー 伊勢丸による観測

観測の概要

伊勢湾フェリー株式会社様のご協力により、伊勢湾口の流れと水質を観測しています。

伊勢湾は、我が国を代表する閉鎖性内湾で、東京湾、大阪湾と同様に、背後に名古屋市を中心とする大都市圏をかかえています。沿岸部には身近な自然も数多く見られますが、富栄養化などの影響で、夏になると海底に生物の生息が困難となる大規模な貧酸素水域が広がります。

このような伊勢湾の環境を再生するためには、その中の流れや水質を知ることが必要です。中でも、伊勢湾口を通した海水交換は、湾の水質を左右する最も重要な項目です。

そこで、2008年から、伊勢湾フェリー"伊勢丸"に取り付けられたADCP(超音波ドップラー多層流向流速計)と塩分水温計によって、伊勢湾口の海洋環境観測が実施されています。

伊勢湾概念図の画像

伊勢湾概念図

観測施設の写真

海水分析装置の画像

海水分析装置
海水を取水し、伊勢湾口の塩分・水温を計測しています。
このほか、東京湾口と同じく、ADCPによる流れを計測しています。

主に施設を利用している研究グループ